JOOiトップデザイナーへインタビューしてみました!【渡辺さん】

プロダクトデザイナー

【JOOiデザイナーインタビュー】暮らしに選ばれる 日用品 を生み出す プロダクトデザイナー Suzukiさん

投稿日:

2025/09/01

本記事では、JOOiに在籍するプロダクトデザイナー Suzukiさん をご紹介します。

Suzukiさんは企画立案からデザイン、コピー、撮影ディレクション、発売後のプロモーションまで──商品が生活者に届く“最後の瞬間”までを一貫して設計できる希少な存在です。

「暮らしに選ばれる日用品」を届けるため、モノの本質価値を見極めながら言葉・ビジュアル・体験を統合的に構築します。その計画性と価値伝達力は、D2C強化や新商品開発に取り組む企業に大きな助力となるでしょう。

本稿では、Suzukiさんがこうした力をどのように培い、実践しているのかを掘り下げます。企画からリリースまでを戦略的に貫くデザイン思考を、ぜひ最後までご覧ください。

キャリアについて

家庭用品メーカーで実務を重ね、ブランド全体を俯瞰する視点を養う

最初の職場は家庭用品メーカーでした。毎月何十型と新商品が流れてくる、いわば“ものづくりの訓練所”のような環境です。図面を引き、金型を起こし、試作をチェックし、展示会でバイヤーの反応を読む──そのサイクルを高速で回しながら、 “どうしたら手に取ってもらえるのか” を身体で覚えました。けれど OEM は川上から川下までを俯瞰できない。次第に“自社ブランドを持ち、生活者に直接価値を届ける仕事がしたい”という想いが強くなりました。

転職先に選んだのが、家庭用品や洗濯用品のブランド事業でした。ここではブランドディレクターとして、商品の企画立案からデザイン、ネーミング、撮影、EC 運用、PR までを丸ごと担いました。『ゴアテックスなどのアウトドアウェア用洗剤』や『しあわせ重ねふきん』といった人気商品が生まれたのもこの時期です。気づけば6年を超える月日を“洗濯”とともに過ごし、企画からリリース後のプロモーションまでを一貫して設計する眼 が養われました。


プロダクトデザイナーを目指したきっかけ

—実際に触れらる道具の存在感に感動して

父がグラフィックデザイナーとして働いていたので、父の部屋にはいつも刷り上がったばかりのポスターやパッケージの見本が置いてありました。グラフィックの鮮やかさに胸は高鳴りましたが、私が強く惹かれたのは触れられる道具の存在感です。朝いちばんに手に取るマグカップの重さや、皿を拭く布巾の柔らかさ――そんな小さな体験が一日の気分を決めてしまうなら、その“瞬間”こそデザインする価値があると感じたのです。

目標に据えているのは柳宗理さんと深澤直人さんの仕事に宿る、機能と詩情のバランスです。

手に取った瞬間に便利さが伝わり、眺めれば静かな美しさが滲み出す。あの佇まいを量産品で再現したいと思っています。一方で陶芸や木工などクラフトの世界も大切なインスピレーション源です。作家ものの個体差や手跡は、量産品が失いがちな“息づかい”を思い出させ、工業製品に温度を与えてくれます。

手掛けるプロダクトの特徴

—長期使用を見据えた一貫性のあるストーリーを設計

「私がつくりたいのは、買われるだけでなく “使われ続ける” プロダクトです。十年後、暮らしの中で自然に選ばれている道具。その条件は派手さではなく、一貫した物語にあります。企画書を書く段階でリリースコピーまで書き、写真のトーンや販促導線が同じストーリーを語るよう整える。そうして初めて、生活者は『なんとなく良いから使い続けてしまう』という体験を得られると思います。


実績

ゴアテックス対応洗剤

防水ウェアは洗うと性能が落ちるという誤解をデータで打ち消し、安心して洗える必然性をコピーとパッケージで示しました。発売前にアウトドアウェアメーカーのワークショップと記事タイアップを連動させ、広告費6万円で初回ロットを1週間で完売。機能と物語を同時に届ければ、限られた予算でも数字は動くと証明できた案件です。

しあわせ重ねふきん

価格競争が激しい蚊帳布巾をプチギフトに転換し、青い鳥やミモザなど世界のハッピーモチーフを多色刷りで表現。布を重ねる構造と祝意を重ね合わせたネーミングが奏功し、累計16万枚を販売。日用品でも“渡したくなる理由”を用意すれば売場を広げられると体感したプロジェクトです。


毛玉取りブラシ

イノシシ毛の伝統ブラシをユーロモダンな形状とカラーに刷新し、ワードローブに合うサイズへ統一。機能を変えずデザインだけを更新し、伝統技術も装い直せば若年層に刺さるプロダクトにしました。


ランドリーバスケット撮影リブランディング

白背景物撮りから暮らしを感じるロケ撮影へ転換し、スタイリングとライティングを監修しました。バナー差し替え翌月にCTRで7倍、CVRを4倍を達成しました。このように画像1枚で売上が変わることを数字で示しました。

大切にしている価値観

—ユーザー視点でストーリーを作る

まず 横串の一貫性 を何より大事にしています。企画・デザイン・コピー・販促をバラバラに考えると、生活者には“雑音”にしか聞こえません。だから企画書の段階でキャッチコピーを決め、LP の構成を想定し、撮影のカットリストを描くところまで行います。

同時に ユーザー視点でもありたい とも思っています。開発現場の専門用語や製造コストの制約を理解したうえで、生活者が“自分の言葉”で友人に勧められるストーリーをつくる。数字で検証する一方で、手触りや余白といった感性の領域を忘れない。その両輪が回って初めて、『暮らしに選ばれる日用品』が生まれるのだと信じています。

今後の展望

—地方産業の価値をプロモーション

これまで洗剤や布巾といった家庭用品が多かったのですが、これからは インテリア雑貨や寝具、さらには農業資材や空間デザイン の領域にも挑戦したいと思っています。分野が違っても、“日常を少し良くする道具” という本質は変わりません。

また、日本各地の素材や職人技をプロダクトに翻訳し、国内外に発信するプロジェクトにも力を入れたい。地方産業の価値を変えていくことは、今後自分が行なっていくものだと感じています。

企画からリリース、そしてプロモーションまで。計画性を武器に、モノの価値を誠実に伝えながら、十年後の暮らしにも選ばれるプロダクト を世に送り出していきたいと思っています。

まとめ

Suzukiさんありがとうございます。

Suzukiさんは、アイデアの種を見つけるリサーチ段階からプロダクトの形状・コピー・撮影・販促導線までを、一本の物語で編み上げられる稀有なデザイナーです。

  • 生活者インサイトを数値と感情の両面で掘り起こし

  • 機能価値を裏づける科学的検証を怠らず

  • 伝わる言葉とビジュアルで“欲しい理由”を明確化し

  • リリース後の拡散導線まで責任を持って設計する

企画力・計画性・編集力など「暮らしに選ばれる日用品をつくりたい」と考えるクライアントにとって、ぜひご紹介したいデザイナーです。

このようなクライアントにおすすめ

  • D2Cを立ち上げたいスタートアップ・中小企業

  • 既存商品を“語れるブランド”へ格上げしたいメーカー

  • 地方産業や職人技を国内外へ発信したい自治体・団体

最後までご覧いただきありがとうございます。 Suzukiさんへのご相談はもちろん、そのほかデザイン業務についてご相談がございましたらお気軽にこちらよりご予約ください。


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Suzukiさんは企画立案からデザイン、コピー、撮影ディレクション、発売後のプロモーションまで──商品が生活者に届く“最後の瞬間”までを一貫して設計できる希少な存在です。

「暮らしに選ばれる日用品」を届けるため、モノの本質価値を見極めながら言葉・ビジュアル・体験を統合的に構築します。その計画性と価値伝達力は、D2C強化や新商品開発に取り組む企業に大きな助力となるでしょう。

本稿では、Suzukiさんがこうした力をどのように培い、実践しているのかを掘り下げます。企画からリリースまでを戦略的に貫くデザイン思考を、ぜひ最後までご覧ください。

キャリアについて

家庭用品メーカーで実務を重ね、ブランド全体を俯瞰する視点を養う

最初の職場は家庭用品メーカーでした。毎月何十型と新商品が流れてくる、いわば“ものづくりの訓練所”のような環境です。図面を引き、金型を起こし、試作をチェックし、展示会でバイヤーの反応を読む──そのサイクルを高速で回しながら、 “どうしたら手に取ってもらえるのか” を身体で覚えました。けれど OEM は川上から川下までを俯瞰できない。次第に“自社ブランドを持ち、生活者に直接価値を届ける仕事がしたい”という想いが強くなりました。

転職先に選んだのが、家庭用品や洗濯用品のブランド事業でした。ここではブランドディレクターとして、商品の企画立案からデザイン、ネーミング、撮影、EC 運用、PR までを丸ごと担いました。『ゴアテックスなどのアウトドアウェア用洗剤』や『しあわせ重ねふきん』といった人気商品が生まれたのもこの時期です。気づけば6年を超える月日を“洗濯”とともに過ごし、企画からリリース後のプロモーションまでを一貫して設計する眼 が養われました。


プロダクトデザイナーを目指したきっかけ

—実際に触れらる道具の存在感に感動して

父がグラフィックデザイナーとして働いていたので、父の部屋にはいつも刷り上がったばかりのポスターやパッケージの見本が置いてありました。グラフィックの鮮やかさに胸は高鳴りましたが、私が強く惹かれたのは触れられる道具の存在感です。朝いちばんに手に取るマグカップの重さや、皿を拭く布巾の柔らかさ――そんな小さな体験が一日の気分を決めてしまうなら、その“瞬間”こそデザインする価値があると感じたのです。

目標に据えているのは柳宗理さんと深澤直人さんの仕事に宿る、機能と詩情のバランスです。

手に取った瞬間に便利さが伝わり、眺めれば静かな美しさが滲み出す。あの佇まいを量産品で再現したいと思っています。一方で陶芸や木工などクラフトの世界も大切なインスピレーション源です。作家ものの個体差や手跡は、量産品が失いがちな“息づかい”を思い出させ、工業製品に温度を与えてくれます。

手掛けるプロダクトの特徴

—長期使用を見据えた一貫性のあるストーリーを設計

「私がつくりたいのは、買われるだけでなく “使われ続ける” プロダクトです。十年後、暮らしの中で自然に選ばれている道具。その条件は派手さではなく、一貫した物語にあります。企画書を書く段階でリリースコピーまで書き、写真のトーンや販促導線が同じストーリーを語るよう整える。そうして初めて、生活者は『なんとなく良いから使い続けてしまう』という体験を得られると思います。


実績

ゴアテックス対応洗剤

防水ウェアは洗うと性能が落ちるという誤解をデータで打ち消し、安心して洗える必然性をコピーとパッケージで示しました。発売前にアウトドアウェアメーカーのワークショップと記事タイアップを連動させ、広告費6万円で初回ロットを1週間で完売。機能と物語を同時に届ければ、限られた予算でも数字は動くと証明できた案件です。

しあわせ重ねふきん

価格競争が激しい蚊帳布巾をプチギフトに転換し、青い鳥やミモザなど世界のハッピーモチーフを多色刷りで表現。布を重ねる構造と祝意を重ね合わせたネーミングが奏功し、累計16万枚を販売。日用品でも“渡したくなる理由”を用意すれば売場を広げられると体感したプロジェクトです。


毛玉取りブラシ

イノシシ毛の伝統ブラシをユーロモダンな形状とカラーに刷新し、ワードローブに合うサイズへ統一。機能を変えずデザインだけを更新し、伝統技術も装い直せば若年層に刺さるプロダクトにしました。


ランドリーバスケット撮影リブランディング

白背景物撮りから暮らしを感じるロケ撮影へ転換し、スタイリングとライティングを監修しました。バナー差し替え翌月にCTRで7倍、CVRを4倍を達成しました。このように画像1枚で売上が変わることを数字で示しました。

大切にしている価値観

—ユーザー視点でストーリーを作る

まず 横串の一貫性 を何より大事にしています。企画・デザイン・コピー・販促をバラバラに考えると、生活者には“雑音”にしか聞こえません。だから企画書の段階でキャッチコピーを決め、LP の構成を想定し、撮影のカットリストを描くところまで行います。

同時に ユーザー視点でもありたい とも思っています。開発現場の専門用語や製造コストの制約を理解したうえで、生活者が“自分の言葉”で友人に勧められるストーリーをつくる。数字で検証する一方で、手触りや余白といった感性の領域を忘れない。その両輪が回って初めて、『暮らしに選ばれる日用品』が生まれるのだと信じています。

今後の展望

—地方産業の価値をプロモーション

これまで洗剤や布巾といった家庭用品が多かったのですが、これからは インテリア雑貨や寝具、さらには農業資材や空間デザイン の領域にも挑戦したいと思っています。分野が違っても、“日常を少し良くする道具” という本質は変わりません。

また、日本各地の素材や職人技をプロダクトに翻訳し、国内外に発信するプロジェクトにも力を入れたい。地方産業の価値を変えていくことは、今後自分が行なっていくものだと感じています。

企画からリリース、そしてプロモーションまで。計画性を武器に、モノの価値を誠実に伝えながら、十年後の暮らしにも選ばれるプロダクト を世に送り出していきたいと思っています。

まとめ

Suzukiさんありがとうございます。

Suzukiさんは、アイデアの種を見つけるリサーチ段階からプロダクトの形状・コピー・撮影・販促導線までを、一本の物語で編み上げられる稀有なデザイナーです。

  • 生活者インサイトを数値と感情の両面で掘り起こし

  • 機能価値を裏づける科学的検証を怠らず

  • 伝わる言葉とビジュアルで“欲しい理由”を明確化し

  • リリース後の拡散導線まで責任を持って設計する

企画力・計画性・編集力など「暮らしに選ばれる日用品をつくりたい」と考えるクライアントにとって、ぜひご紹介したいデザイナーです。

このようなクライアントにおすすめ

  • D2Cを立ち上げたいスタートアップ・中小企業

  • 既存商品を“語れるブランド”へ格上げしたいメーカー

  • 地方産業や職人技を国内外へ発信したい自治体・団体

最後までご覧いただきありがとうございます。 Suzukiさんへのご相談はもちろん、そのほかデザイン業務についてご相談がございましたらお気軽にこちらよりご予約ください。


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Suzukiさんは企画立案からデザイン、コピー、撮影ディレクション、発売後のプロモーションまで──商品が生活者に届く“最後の瞬間”までを一貫して設計できる希少な存在です。

「暮らしに選ばれる日用品」を届けるため、モノの本質価値を見極めながら言葉・ビジュアル・体験を統合的に構築します。その計画性と価値伝達力は、D2C強化や新商品開発に取り組む企業に大きな助力となるでしょう。

本稿では、Suzukiさんがこうした力をどのように培い、実践しているのかを掘り下げます。企画からリリースまでを戦略的に貫くデザイン思考を、ぜひ最後までご覧ください。

キャリアについて

家庭用品メーカーで実務を重ね、ブランド全体を俯瞰する視点を養う

最初の職場は家庭用品メーカーでした。毎月何十型と新商品が流れてくる、いわば“ものづくりの訓練所”のような環境です。図面を引き、金型を起こし、試作をチェックし、展示会でバイヤーの反応を読む──そのサイクルを高速で回しながら、 “どうしたら手に取ってもらえるのか” を身体で覚えました。けれど OEM は川上から川下までを俯瞰できない。次第に“自社ブランドを持ち、生活者に直接価値を届ける仕事がしたい”という想いが強くなりました。

転職先に選んだのが、家庭用品や洗濯用品のブランド事業でした。ここではブランドディレクターとして、商品の企画立案からデザイン、ネーミング、撮影、EC 運用、PR までを丸ごと担いました。『ゴアテックスなどのアウトドアウェア用洗剤』や『しあわせ重ねふきん』といった人気商品が生まれたのもこの時期です。気づけば6年を超える月日を“洗濯”とともに過ごし、企画からリリース後のプロモーションまでを一貫して設計する眼 が養われました。


プロダクトデザイナーを目指したきっかけ

—実際に触れらる道具の存在感に感動して

父がグラフィックデザイナーとして働いていたので、父の部屋にはいつも刷り上がったばかりのポスターやパッケージの見本が置いてありました。グラフィックの鮮やかさに胸は高鳴りましたが、私が強く惹かれたのは触れられる道具の存在感です。朝いちばんに手に取るマグカップの重さや、皿を拭く布巾の柔らかさ――そんな小さな体験が一日の気分を決めてしまうなら、その“瞬間”こそデザインする価値があると感じたのです。

目標に据えているのは柳宗理さんと深澤直人さんの仕事に宿る、機能と詩情のバランスです。

手に取った瞬間に便利さが伝わり、眺めれば静かな美しさが滲み出す。あの佇まいを量産品で再現したいと思っています。一方で陶芸や木工などクラフトの世界も大切なインスピレーション源です。作家ものの個体差や手跡は、量産品が失いがちな“息づかい”を思い出させ、工業製品に温度を与えてくれます。

手掛けるプロダクトの特徴

—長期使用を見据えた一貫性のあるストーリーを設計

「私がつくりたいのは、買われるだけでなく “使われ続ける” プロダクトです。十年後、暮らしの中で自然に選ばれている道具。その条件は派手さではなく、一貫した物語にあります。企画書を書く段階でリリースコピーまで書き、写真のトーンや販促導線が同じストーリーを語るよう整える。そうして初めて、生活者は『なんとなく良いから使い続けてしまう』という体験を得られると思います。


実績

ゴアテックス対応洗剤

防水ウェアは洗うと性能が落ちるという誤解をデータで打ち消し、安心して洗える必然性をコピーとパッケージで示しました。発売前にアウトドアウェアメーカーのワークショップと記事タイアップを連動させ、広告費6万円で初回ロットを1週間で完売。機能と物語を同時に届ければ、限られた予算でも数字は動くと証明できた案件です。

しあわせ重ねふきん

価格競争が激しい蚊帳布巾をプチギフトに転換し、青い鳥やミモザなど世界のハッピーモチーフを多色刷りで表現。布を重ねる構造と祝意を重ね合わせたネーミングが奏功し、累計16万枚を販売。日用品でも“渡したくなる理由”を用意すれば売場を広げられると体感したプロジェクトです。


毛玉取りブラシ

イノシシ毛の伝統ブラシをユーロモダンな形状とカラーに刷新し、ワードローブに合うサイズへ統一。機能を変えずデザインだけを更新し、伝統技術も装い直せば若年層に刺さるプロダクトにしました。


ランドリーバスケット撮影リブランディング

白背景物撮りから暮らしを感じるロケ撮影へ転換し、スタイリングとライティングを監修しました。バナー差し替え翌月にCTRで7倍、CVRを4倍を達成しました。このように画像1枚で売上が変わることを数字で示しました。

大切にしている価値観

—ユーザー視点でストーリーを作る

まず 横串の一貫性 を何より大事にしています。企画・デザイン・コピー・販促をバラバラに考えると、生活者には“雑音”にしか聞こえません。だから企画書の段階でキャッチコピーを決め、LP の構成を想定し、撮影のカットリストを描くところまで行います。

同時に ユーザー視点でもありたい とも思っています。開発現場の専門用語や製造コストの制約を理解したうえで、生活者が“自分の言葉”で友人に勧められるストーリーをつくる。数字で検証する一方で、手触りや余白といった感性の領域を忘れない。その両輪が回って初めて、『暮らしに選ばれる日用品』が生まれるのだと信じています。

今後の展望

—地方産業の価値をプロモーション

これまで洗剤や布巾といった家庭用品が多かったのですが、これからは インテリア雑貨や寝具、さらには農業資材や空間デザイン の領域にも挑戦したいと思っています。分野が違っても、“日常を少し良くする道具” という本質は変わりません。

また、日本各地の素材や職人技をプロダクトに翻訳し、国内外に発信するプロジェクトにも力を入れたい。地方産業の価値を変えていくことは、今後自分が行なっていくものだと感じています。

企画からリリース、そしてプロモーションまで。計画性を武器に、モノの価値を誠実に伝えながら、十年後の暮らしにも選ばれるプロダクト を世に送り出していきたいと思っています。

まとめ

Suzukiさんありがとうございます。

Suzukiさんは、アイデアの種を見つけるリサーチ段階からプロダクトの形状・コピー・撮影・販促導線までを、一本の物語で編み上げられる稀有なデザイナーです。

  • 生活者インサイトを数値と感情の両面で掘り起こし

  • 機能価値を裏づける科学的検証を怠らず

  • 伝わる言葉とビジュアルで“欲しい理由”を明確化し

  • リリース後の拡散導線まで責任を持って設計する

企画力・計画性・編集力など「暮らしに選ばれる日用品をつくりたい」と考えるクライアントにとって、ぜひご紹介したいデザイナーです。

このようなクライアントにおすすめ

  • D2Cを立ち上げたいスタートアップ・中小企業

  • 既存商品を“語れるブランド”へ格上げしたいメーカー

  • 地方産業や職人技を国内外へ発信したい自治体・団体

最後までご覧いただきありがとうございます。 Suzukiさんへのご相談はもちろん、そのほかデザイン業務についてご相談がございましたらお気軽にこちらよりご予約ください。


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