
デザインエンジニア
デザインとテクノロジーの架け橋をつくる。デザインテクノロジストDeguchiさんの仕事論
投稿日:
2026/05/19
フィジカルなプロダクト設計からデジタルプロダクトのUI/UX、そしてAI駆動の開発まで。領域をまたいで実践を積んできたDeguchiさんにインタビューしました。
今回、JOOiに在籍するデザイナーのDeguchiさんにインタビューしました。
ダークモード導入、アクセシビリティ向上、アドベントカレンダーのUI刷新。
いずれも設計から実装まで関わりながら、Claude CodeやFigma MCPを活用した開発環境の整備も自ら進める。
「デザインとテクノロジーの架け橋になりたい」というビジョンがどのように仕事に結実しているのか。インタビュー形式でお届けします。
デザイナー紹介
Deguchi(デザインテクノロジスト)

JOOi在籍デザイナー。
IoTとフィジカルプロダクト設計を学んだのち、新卒でテック企業に入社しデザイナーとしてキャリアをスタート。現在はプロダクトマネージャー兼デザイナーマネージャーを務める。
ダークモード導入(カラーシステム設計〜実装)、アクセシビリティ向上プロジェクトのリード、アドベントカレンダーUI刷新など、設計から実装まで一気通貫で担う実績を持つ。Claude CodeおよびFigma MCPを活用したAIドリブンな開発フローにも精通。デザインとエンジニアリング双方のスキルを持つ、市場でも希少性の高い人材。
キャリアについて
出発点は「椅子」と「時計」。フィジカルなものづくりから始まったデザインへの道
Q. デザインを始めたきっかけを教えてください。
Deguchi:大学入学のタイミングが最初です。
もともとはスポーツ医学のような分野を志していたんですが、受験のタイミングで縁があって法政大学のデザインシステム専攻に進みました。
最初に取り組んでいたのは、グラフィックではなくフィジカルなプロダクトです。椅子を作ったり、時計をリバースエンジニアリングしたり。IoTが話題になっていた時期だったので、Bluetoothでハードとスマートフォンアプリを連携させるようなものもつくっていました。研究室ではビジュアルに重きを置いたUIや、個人の感性に重きを置いたアート寄りのUIなども扱っていたので、気づいたらデジタルとフィジカルの両方に触れているような学生でした。
Q. そこからUIの領域に軸足が移ったのはどういった経緯でしたか?
Deguchi:就職活動のタイミングで、「設計と実装、デザインとエンジニアリングの両方を経験できる環境がいい」と考えるようになりました。
大学でプロダクトを作る中で、エンジニアの方に開発してもらってユーザーの手に届けるプロセスを経験したんですが、その距離感がどこか遠くて。
設計した自分が、実際に届くところまで責任を持ってやりたい、という気持ちが強かったんです。
デザインの仕事論
「届けるところまで責任を持つ」という軸が、フロントエンド実装への道を開いた
Q. デザイナーとしてどんなことを大切にしてきましたか?
Deguchi:一番大切にしてきたのは、ユーザーに届くところまで自分が関われるかどうか、という点です。デザインを作るだけでなく、フロントエンドの実装まで自分でできるようにしたのも、それが根にあります。
自社プロダクトなのでドッグフーディングもできる。実際に自分でプロダクトを使いながら、ユーザーインタビューを重ね、月次のイベントでエンジニアの方々と直接話す機会もある。そこで得た一次情報が、設計の判断に直結しています。
Q. プロダクトマネージャーとして意思決定をする際、どのように判断しているのでしょうか?
Deguchi:データドリブンとユーザー起点、双方の視点で意思決定をしています。
数字では見えない部分は、インタビューや自分でのプロダクト利用を通じて補い、より深い定性的な内容を理解します。
中長期のロードマップ作成では、予算と事業の方向性を踏まえた上で、何を優先するかの判断が求められます。数字で根拠をつくりながら、ユーザーの実感とのずれを確認しながら進める、というプロセスを大切にしています。
実績紹介
カラーシステムの細部までこだわり抜いたリニューアル。ダークモード導入プロジェクト
Q. ダークモード導入プロジェクトについて教えてください。
Deguchi:ダークモードへの対応は、ユーザーからの要望として以前から挙がっていました。目への負担を減らしたい、夜間に使いやすくしたいという声は根強く、プロダクトとしても対応の必要性は認識していました。ただ、ライトモードを前提に積み上げてきたUIが多く、カラーシステムを丸ごと見直す必要があるため、着手までには相応の準備が必要でした。
満を持して立ち上がったこのプロジェクトで、私はプロジェクトの進行と企画から、カラーシステムの設計、実際の実装まで一気通貫で担当しました。
Q. 色の設計で特に苦労した点はどこでしたか?
Deguchi:既存のカラーをベースにしながら、アクセシビリティの確保という二つの方針を置きつつ、全ページに設計を落とし込んでいくのが一番骨がかかった部分です。
**設計の構造としては、グローバルトークン・エイリアストークン・コンポーネントスペシフィックという3層で整理しました。**グローバルの色をいきなり変えてしまうと全体に影響が出るので、変更のスコープをコントロールしながら、新しい色が必要な場合はコンポーネントレベルで対応するという設計にしています。
この構造のおかげで、リリース後も継続的に改善を加えていける状態になっています。
Q. 期間はどれくらいかかりましたか?
Deguchi:カラーシステムの設計自体は1〜2週間で一気に進めましたが、ページ数が多いため反映は順次対応していきました。全体では約1年かかっているプロジェクトです。テスト版を用意して、スタッフのみが確認できる状態で進めながら、ページごとに本番に反映していきました。
法改正を起点に、プロダクトと組織の両方を変えていく。アクセシビリティ向上プロジェクト
Q. アクセシビリティ向上プロジェクトはどのような背景で始まりましたか?
Deguchi:プロダクトとして長年課題に感じていたのが、さまざまなユーザーへの対応です。視覚的な制約を持つ方や、特定の操作が難しい方にとって、プロダクトがどこまで使いやすいかという問いは、機能の充実とは別の軸で常にありました。
2024年の法改正により、民間事業者にもアクセシビリティへの対応が義務付けられたことで、組織としてこの課題に本格的に向き合うタイミングが来た、という形でプロジェクトが立ち上がりました。
Q. 技術的な対応以外に取り組んだことはありますか?
Deguchi:単にコンポーネントを修正してページを直すだけでなく、組織としてのアクセシビリティへの理解を底上げすることも、このプロジェクトの重要なテーマでした。
社内で勉強会を開き、「どの基準を目標にするか」をデザイナーとエンジニアとともに議論しながら進めました。数字で成果が出るものではないので意思決定は難しいですが、プロダクトのビジョンと社会への発信内容を根拠に、承認を取って進めることができました。
Q. 技術的に最も難しかった点はどこでしたか?
Deguchi:コンポーネントが複数のページで使われているため、あるページではコントラスト比を確保できても、別のページでは担保できなくなるという構造的な問題への対応です。
**課題を見つけるよりも、どう解決するかを決める判断が一番難しかった。**関係者と議論しながら、影響範囲を整理した上でひとつひとつ決めていきました。
「参加したことがある人」から「初めて来た人」へ。アドベントカレンダー2025、参加者1万人超の裏側
Q. アドベントカレンダープロジェクトの概要を教えてください。
Deguchi:アドベントカレンダーは、毎年12月に行っているエンジニア向けの記事投稿イベントです。参加者がカレンダー形式のUIに記事を登録し、12月1日から25日まで1日1記事ずつ公開されていく仕組みで、2011年から続いています。
課題として感じていたのは、UIが「過去に参加経験のあるユーザー」向けに最適化されていた点です。毎年参加している方には使いやすい一方、初めて訪れた方にとってはわかりにくい構造になっていました。新規ユーザーの獲得を視野に入れると、この設計は見直す必要があると判断しました。
Claude CodeとFigma MCPで、自分の生産性を2倍にする
Q. AI活用について、現在どんなツールを使っていますか?
Deguchi:メインで使っているのはClaude Codeです。デザイナーや非エンジニア向けにも活用方法を共有したりもしています。
Figma MCPとClaude Codeを連携させて、UIの生成や設計に使う環境を整備しているところです。**コード、ドキュメント、UIの3領域でAIを活用することで、自分の生産性は2倍前後に上がっています。**チームメンバーも1.5〜2倍程度の改善が出ています。
Q. 今後、AIを使ってやっていきたい領域はありますか?
Deguchi:デザインシステム周りに一番興味があります。**コードとデザインをAIで紐づけていく仕組みをつくること。**デザイナーとエンジニアのパフォーマンスを両方上げられるような環境設計に関わっていきたいと思っています。
まとめ
デザインとエンジニアリングの両輪でプロジェクトを動かす
インタビューを通じて感じたのは、Deguchiさんの仕事の起点が常に「届けるところまで」にある、ということです。
フィジカルプロダクトの設計から始まり、UI/UXを経てフロントエンド実装まで自ら担うようになったのも、プロダクトマネージメントへ職域を広げたのも、その一点から逆算された選択に見えます。ダークモード導入では1年かけてカラーシステムを全ページに落とし込み、アクセシビリティ対応では技術実装と組織の理解促進を同時に進めた。いずれも、設計と実装の両方を担える立場だからこそ成立するアプローチです。
Claude CodeとFigma MCPを活用した開発環境の整備も、「自分が設計したものを、動くものとして届ける」という思想の延長線上にあります。
デザインシステムの構築、AI活用を含むプロダクト開発のフロー設計、組織横断での課題解決、上流から実装まで一気通貫で動ける人材を必要としている企業にとって、Deguchiさんは即戦力となる選択肢です。
JOOiでは、Deguchiさんのようにデザインとテクノロジーを横断して動けるデザイナーが在籍しています。
プロダクト開発の体制強化やデザインシステムの整備にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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2026/05/19
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今回、JOOiに在籍するデザイナーのDeguchiさんにインタビューしました。
ダークモード導入、アクセシビリティ向上、アドベントカレンダーのUI刷新。
いずれも設計から実装まで関わりながら、Claude CodeやFigma MCPを活用した開発環境の整備も自ら進める。
「デザインとテクノロジーの架け橋になりたい」というビジョンがどのように仕事に結実しているのか。インタビュー形式でお届けします。
デザイナー紹介
Deguchi(デザインテクノロジスト)

JOOi在籍デザイナー。
IoTとフィジカルプロダクト設計を学んだのち、新卒でテック企業に入社しデザイナーとしてキャリアをスタート。現在はプロダクトマネージャー兼デザイナーマネージャーを務める。
ダークモード導入(カラーシステム設計〜実装)、アクセシビリティ向上プロジェクトのリード、アドベントカレンダーUI刷新など、設計から実装まで一気通貫で担う実績を持つ。Claude CodeおよびFigma MCPを活用したAIドリブンな開発フローにも精通。デザインとエンジニアリング双方のスキルを持つ、市場でも希少性の高い人材。
キャリアについて
出発点は「椅子」と「時計」。フィジカルなものづくりから始まったデザインへの道
Q. デザインを始めたきっかけを教えてください。
Deguchi:大学入学のタイミングが最初です。
もともとはスポーツ医学のような分野を志していたんですが、受験のタイミングで縁があって法政大学のデザインシステム専攻に進みました。
最初に取り組んでいたのは、グラフィックではなくフィジカルなプロダクトです。椅子を作ったり、時計をリバースエンジニアリングしたり。IoTが話題になっていた時期だったので、Bluetoothでハードとスマートフォンアプリを連携させるようなものもつくっていました。研究室ではビジュアルに重きを置いたUIや、個人の感性に重きを置いたアート寄りのUIなども扱っていたので、気づいたらデジタルとフィジカルの両方に触れているような学生でした。
Q. そこからUIの領域に軸足が移ったのはどういった経緯でしたか?
Deguchi:就職活動のタイミングで、「設計と実装、デザインとエンジニアリングの両方を経験できる環境がいい」と考えるようになりました。
大学でプロダクトを作る中で、エンジニアの方に開発してもらってユーザーの手に届けるプロセスを経験したんですが、その距離感がどこか遠くて。
設計した自分が、実際に届くところまで責任を持ってやりたい、という気持ちが強かったんです。
デザインの仕事論
「届けるところまで責任を持つ」という軸が、フロントエンド実装への道を開いた
Q. デザイナーとしてどんなことを大切にしてきましたか?
Deguchi:一番大切にしてきたのは、ユーザーに届くところまで自分が関われるかどうか、という点です。デザインを作るだけでなく、フロントエンドの実装まで自分でできるようにしたのも、それが根にあります。
自社プロダクトなのでドッグフーディングもできる。実際に自分でプロダクトを使いながら、ユーザーインタビューを重ね、月次のイベントでエンジニアの方々と直接話す機会もある。そこで得た一次情報が、設計の判断に直結しています。
Q. プロダクトマネージャーとして意思決定をする際、どのように判断しているのでしょうか?
Deguchi:データドリブンとユーザー起点、双方の視点で意思決定をしています。
数字では見えない部分は、インタビューや自分でのプロダクト利用を通じて補い、より深い定性的な内容を理解します。
中長期のロードマップ作成では、予算と事業の方向性を踏まえた上で、何を優先するかの判断が求められます。数字で根拠をつくりながら、ユーザーの実感とのずれを確認しながら進める、というプロセスを大切にしています。
実績紹介
カラーシステムの細部までこだわり抜いたリニューアル。ダークモード導入プロジェクト
Q. ダークモード導入プロジェクトについて教えてください。
Deguchi:ダークモードへの対応は、ユーザーからの要望として以前から挙がっていました。目への負担を減らしたい、夜間に使いやすくしたいという声は根強く、プロダクトとしても対応の必要性は認識していました。ただ、ライトモードを前提に積み上げてきたUIが多く、カラーシステムを丸ごと見直す必要があるため、着手までには相応の準備が必要でした。
満を持して立ち上がったこのプロジェクトで、私はプロジェクトの進行と企画から、カラーシステムの設計、実際の実装まで一気通貫で担当しました。
Q. 色の設計で特に苦労した点はどこでしたか?
Deguchi:既存のカラーをベースにしながら、アクセシビリティの確保という二つの方針を置きつつ、全ページに設計を落とし込んでいくのが一番骨がかかった部分です。
**設計の構造としては、グローバルトークン・エイリアストークン・コンポーネントスペシフィックという3層で整理しました。**グローバルの色をいきなり変えてしまうと全体に影響が出るので、変更のスコープをコントロールしながら、新しい色が必要な場合はコンポーネントレベルで対応するという設計にしています。
この構造のおかげで、リリース後も継続的に改善を加えていける状態になっています。
Q. 期間はどれくらいかかりましたか?
Deguchi:カラーシステムの設計自体は1〜2週間で一気に進めましたが、ページ数が多いため反映は順次対応していきました。全体では約1年かかっているプロジェクトです。テスト版を用意して、スタッフのみが確認できる状態で進めながら、ページごとに本番に反映していきました。
法改正を起点に、プロダクトと組織の両方を変えていく。アクセシビリティ向上プロジェクト
Q. アクセシビリティ向上プロジェクトはどのような背景で始まりましたか?
Deguchi:プロダクトとして長年課題に感じていたのが、さまざまなユーザーへの対応です。視覚的な制約を持つ方や、特定の操作が難しい方にとって、プロダクトがどこまで使いやすいかという問いは、機能の充実とは別の軸で常にありました。
2024年の法改正により、民間事業者にもアクセシビリティへの対応が義務付けられたことで、組織としてこの課題に本格的に向き合うタイミングが来た、という形でプロジェクトが立ち上がりました。
Q. 技術的な対応以外に取り組んだことはありますか?
Deguchi:単にコンポーネントを修正してページを直すだけでなく、組織としてのアクセシビリティへの理解を底上げすることも、このプロジェクトの重要なテーマでした。
社内で勉強会を開き、「どの基準を目標にするか」をデザイナーとエンジニアとともに議論しながら進めました。数字で成果が出るものではないので意思決定は難しいですが、プロダクトのビジョンと社会への発信内容を根拠に、承認を取って進めることができました。
Q. 技術的に最も難しかった点はどこでしたか?
Deguchi:コンポーネントが複数のページで使われているため、あるページではコントラスト比を確保できても、別のページでは担保できなくなるという構造的な問題への対応です。
**課題を見つけるよりも、どう解決するかを決める判断が一番難しかった。**関係者と議論しながら、影響範囲を整理した上でひとつひとつ決めていきました。
「参加したことがある人」から「初めて来た人」へ。アドベントカレンダー2025、参加者1万人超の裏側
Q. アドベントカレンダープロジェクトの概要を教えてください。
Deguchi:アドベントカレンダーは、毎年12月に行っているエンジニア向けの記事投稿イベントです。参加者がカレンダー形式のUIに記事を登録し、12月1日から25日まで1日1記事ずつ公開されていく仕組みで、2011年から続いています。
課題として感じていたのは、UIが「過去に参加経験のあるユーザー」向けに最適化されていた点です。毎年参加している方には使いやすい一方、初めて訪れた方にとってはわかりにくい構造になっていました。新規ユーザーの獲得を視野に入れると、この設計は見直す必要があると判断しました。
Claude CodeとFigma MCPで、自分の生産性を2倍にする
Q. AI活用について、現在どんなツールを使っていますか?
Deguchi:メインで使っているのはClaude Codeです。デザイナーや非エンジニア向けにも活用方法を共有したりもしています。
Figma MCPとClaude Codeを連携させて、UIの生成や設計に使う環境を整備しているところです。**コード、ドキュメント、UIの3領域でAIを活用することで、自分の生産性は2倍前後に上がっています。**チームメンバーも1.5〜2倍程度の改善が出ています。
Q. 今後、AIを使ってやっていきたい領域はありますか?
Deguchi:デザインシステム周りに一番興味があります。**コードとデザインをAIで紐づけていく仕組みをつくること。**デザイナーとエンジニアのパフォーマンスを両方上げられるような環境設計に関わっていきたいと思っています。
まとめ
デザインとエンジニアリングの両輪でプロジェクトを動かす
インタビューを通じて感じたのは、Deguchiさんの仕事の起点が常に「届けるところまで」にある、ということです。
フィジカルプロダクトの設計から始まり、UI/UXを経てフロントエンド実装まで自ら担うようになったのも、プロダクトマネージメントへ職域を広げたのも、その一点から逆算された選択に見えます。ダークモード導入では1年かけてカラーシステムを全ページに落とし込み、アクセシビリティ対応では技術実装と組織の理解促進を同時に進めた。いずれも、設計と実装の両方を担える立場だからこそ成立するアプローチです。
Claude CodeとFigma MCPを活用した開発環境の整備も、「自分が設計したものを、動くものとして届ける」という思想の延長線上にあります。
デザインシステムの構築、AI活用を含むプロダクト開発のフロー設計、組織横断での課題解決、上流から実装まで一気通貫で動ける人材を必要としている企業にとって、Deguchiさんは即戦力となる選択肢です。
JOOiでは、Deguchiさんのようにデザインとテクノロジーを横断して動けるデザイナーが在籍しています。
プロダクト開発の体制強化やデザインシステムの整備にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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投稿日:
2026/05/19
フィジカルなプロダクト設計からデジタルプロダクトのUI/UX、そしてAI駆動の開発まで。領域をまたいで実践を積んできたDeguchiさんにインタビューしました。
今回、JOOiに在籍するデザイナーのDeguchiさんにインタビューしました。
ダークモード導入、アクセシビリティ向上、アドベントカレンダーのUI刷新。
いずれも設計から実装まで関わりながら、Claude CodeやFigma MCPを活用した開発環境の整備も自ら進める。
「デザインとテクノロジーの架け橋になりたい」というビジョンがどのように仕事に結実しているのか。インタビュー形式でお届けします。
デザイナー紹介
Deguchi(デザインテクノロジスト)

JOOi在籍デザイナー。
IoTとフィジカルプロダクト設計を学んだのち、新卒でテック企業に入社しデザイナーとしてキャリアをスタート。現在はプロダクトマネージャー兼デザイナーマネージャーを務める。
ダークモード導入(カラーシステム設計〜実装)、アクセシビリティ向上プロジェクトのリード、アドベントカレンダーUI刷新など、設計から実装まで一気通貫で担う実績を持つ。Claude CodeおよびFigma MCPを活用したAIドリブンな開発フローにも精通。デザインとエンジニアリング双方のスキルを持つ、市場でも希少性の高い人材。
キャリアについて
出発点は「椅子」と「時計」。フィジカルなものづくりから始まったデザインへの道
Q. デザインを始めたきっかけを教えてください。
Deguchi:大学入学のタイミングが最初です。
もともとはスポーツ医学のような分野を志していたんですが、受験のタイミングで縁があって法政大学のデザインシステム専攻に進みました。
最初に取り組んでいたのは、グラフィックではなくフィジカルなプロダクトです。椅子を作ったり、時計をリバースエンジニアリングしたり。IoTが話題になっていた時期だったので、Bluetoothでハードとスマートフォンアプリを連携させるようなものもつくっていました。研究室ではビジュアルに重きを置いたUIや、個人の感性に重きを置いたアート寄りのUIなども扱っていたので、気づいたらデジタルとフィジカルの両方に触れているような学生でした。
Q. そこからUIの領域に軸足が移ったのはどういった経緯でしたか?
Deguchi:就職活動のタイミングで、「設計と実装、デザインとエンジニアリングの両方を経験できる環境がいい」と考えるようになりました。
大学でプロダクトを作る中で、エンジニアの方に開発してもらってユーザーの手に届けるプロセスを経験したんですが、その距離感がどこか遠くて。
設計した自分が、実際に届くところまで責任を持ってやりたい、という気持ちが強かったんです。
デザインの仕事論
「届けるところまで責任を持つ」という軸が、フロントエンド実装への道を開いた
Q. デザイナーとしてどんなことを大切にしてきましたか?
Deguchi:一番大切にしてきたのは、ユーザーに届くところまで自分が関われるかどうか、という点です。デザインを作るだけでなく、フロントエンドの実装まで自分でできるようにしたのも、それが根にあります。
自社プロダクトなのでドッグフーディングもできる。実際に自分でプロダクトを使いながら、ユーザーインタビューを重ね、月次のイベントでエンジニアの方々と直接話す機会もある。そこで得た一次情報が、設計の判断に直結しています。
Q. プロダクトマネージャーとして意思決定をする際、どのように判断しているのでしょうか?
Deguchi:データドリブンとユーザー起点、双方の視点で意思決定をしています。
数字では見えない部分は、インタビューや自分でのプロダクト利用を通じて補い、より深い定性的な内容を理解します。
中長期のロードマップ作成では、予算と事業の方向性を踏まえた上で、何を優先するかの判断が求められます。数字で根拠をつくりながら、ユーザーの実感とのずれを確認しながら進める、というプロセスを大切にしています。
実績紹介
カラーシステムの細部までこだわり抜いたリニューアル。ダークモード導入プロジェクト
Q. ダークモード導入プロジェクトについて教えてください。
Deguchi:ダークモードへの対応は、ユーザーからの要望として以前から挙がっていました。目への負担を減らしたい、夜間に使いやすくしたいという声は根強く、プロダクトとしても対応の必要性は認識していました。ただ、ライトモードを前提に積み上げてきたUIが多く、カラーシステムを丸ごと見直す必要があるため、着手までには相応の準備が必要でした。
満を持して立ち上がったこのプロジェクトで、私はプロジェクトの進行と企画から、カラーシステムの設計、実際の実装まで一気通貫で担当しました。
Q. 色の設計で特に苦労した点はどこでしたか?
Deguchi:既存のカラーをベースにしながら、アクセシビリティの確保という二つの方針を置きつつ、全ページに設計を落とし込んでいくのが一番骨がかかった部分です。
**設計の構造としては、グローバルトークン・エイリアストークン・コンポーネントスペシフィックという3層で整理しました。**グローバルの色をいきなり変えてしまうと全体に影響が出るので、変更のスコープをコントロールしながら、新しい色が必要な場合はコンポーネントレベルで対応するという設計にしています。
この構造のおかげで、リリース後も継続的に改善を加えていける状態になっています。
Q. 期間はどれくらいかかりましたか?
Deguchi:カラーシステムの設計自体は1〜2週間で一気に進めましたが、ページ数が多いため反映は順次対応していきました。全体では約1年かかっているプロジェクトです。テスト版を用意して、スタッフのみが確認できる状態で進めながら、ページごとに本番に反映していきました。
法改正を起点に、プロダクトと組織の両方を変えていく。アクセシビリティ向上プロジェクト
Q. アクセシビリティ向上プロジェクトはどのような背景で始まりましたか?
Deguchi:プロダクトとして長年課題に感じていたのが、さまざまなユーザーへの対応です。視覚的な制約を持つ方や、特定の操作が難しい方にとって、プロダクトがどこまで使いやすいかという問いは、機能の充実とは別の軸で常にありました。
2024年の法改正により、民間事業者にもアクセシビリティへの対応が義務付けられたことで、組織としてこの課題に本格的に向き合うタイミングが来た、という形でプロジェクトが立ち上がりました。
Q. 技術的な対応以外に取り組んだことはありますか?
Deguchi:単にコンポーネントを修正してページを直すだけでなく、組織としてのアクセシビリティへの理解を底上げすることも、このプロジェクトの重要なテーマでした。
社内で勉強会を開き、「どの基準を目標にするか」をデザイナーとエンジニアとともに議論しながら進めました。数字で成果が出るものではないので意思決定は難しいですが、プロダクトのビジョンと社会への発信内容を根拠に、承認を取って進めることができました。
Q. 技術的に最も難しかった点はどこでしたか?
Deguchi:コンポーネントが複数のページで使われているため、あるページではコントラスト比を確保できても、別のページでは担保できなくなるという構造的な問題への対応です。
**課題を見つけるよりも、どう解決するかを決める判断が一番難しかった。**関係者と議論しながら、影響範囲を整理した上でひとつひとつ決めていきました。
「参加したことがある人」から「初めて来た人」へ。アドベントカレンダー2025、参加者1万人超の裏側
Q. アドベントカレンダープロジェクトの概要を教えてください。
Deguchi:アドベントカレンダーは、毎年12月に行っているエンジニア向けの記事投稿イベントです。参加者がカレンダー形式のUIに記事を登録し、12月1日から25日まで1日1記事ずつ公開されていく仕組みで、2011年から続いています。
課題として感じていたのは、UIが「過去に参加経験のあるユーザー」向けに最適化されていた点です。毎年参加している方には使いやすい一方、初めて訪れた方にとってはわかりにくい構造になっていました。新規ユーザーの獲得を視野に入れると、この設計は見直す必要があると判断しました。
Claude CodeとFigma MCPで、自分の生産性を2倍にする
Q. AI活用について、現在どんなツールを使っていますか?
Deguchi:メインで使っているのはClaude Codeです。デザイナーや非エンジニア向けにも活用方法を共有したりもしています。
Figma MCPとClaude Codeを連携させて、UIの生成や設計に使う環境を整備しているところです。**コード、ドキュメント、UIの3領域でAIを活用することで、自分の生産性は2倍前後に上がっています。**チームメンバーも1.5〜2倍程度の改善が出ています。
Q. 今後、AIを使ってやっていきたい領域はありますか?
Deguchi:デザインシステム周りに一番興味があります。**コードとデザインをAIで紐づけていく仕組みをつくること。**デザイナーとエンジニアのパフォーマンスを両方上げられるような環境設計に関わっていきたいと思っています。
まとめ
デザインとエンジニアリングの両輪でプロジェクトを動かす
インタビューを通じて感じたのは、Deguchiさんの仕事の起点が常に「届けるところまで」にある、ということです。
フィジカルプロダクトの設計から始まり、UI/UXを経てフロントエンド実装まで自ら担うようになったのも、プロダクトマネージメントへ職域を広げたのも、その一点から逆算された選択に見えます。ダークモード導入では1年かけてカラーシステムを全ページに落とし込み、アクセシビリティ対応では技術実装と組織の理解促進を同時に進めた。いずれも、設計と実装の両方を担える立場だからこそ成立するアプローチです。
Claude CodeとFigma MCPを活用した開発環境の整備も、「自分が設計したものを、動くものとして届ける」という思想の延長線上にあります。
デザインシステムの構築、AI活用を含むプロダクト開発のフロー設計、組織横断での課題解決、上流から実装まで一気通貫で動ける人材を必要としている企業にとって、Deguchiさんは即戦力となる選択肢です。
JOOiでは、Deguchiさんのようにデザインとテクノロジーを横断して動けるデザイナーが在籍しています。
プロダクト開発の体制強化やデザインシステムの整備にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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